願いが叶うなら
今日は一歩も外に出なかった。
ここ数日、ずっと背中が痛い。
筋肉痛なのか肺が痛いのかわからなかったが、正直どちらでもいい。
5年以上前、自殺未遂をした。
あの時死んで良かったのではないかと、今でも思うことがある。
精神病も経験した。おそらく今は正常な俺だろうと思う。
覚えているのは辛い思いでばかり。
これは俺の記憶の問題だけではなく、楽しかった思い出を消し去るだけの辛い経験が多過ぎたのだと思う。
この歳まで生きてきて、いくつかわかったことがある。
この世界に理解者は一人もいない。
この世界に友達は一人もいない。
この世界に信用できる人は一人もいない。
親も友人も同僚も全て・・・
今の自分は、どうにもならなかった過去が具現化したものだ。
この世界は偽りだらけで出来ており、まじめ、清廉潔白、正直、誠実、思いやり、優しさ、責任感、等を持ち合わせている場合、悪とされる。
幻ばかり追いかけてきた人生だった。
この世界に魅力のあるものなど、何一つ存在しない。
最も無意味なものは、話し合いだ。これ程意味の無いものはない。
この世界で一番いらないものは、人間なんだよ。
そして残念なことに、俺は人間として存在してしまった。
生まれてきたことを今更悔やむ程、思い入れは無い。
ただ、この世界が嫌いなんだよ。
この世界の全てが嫌いだよ。
復讐も向上心も、もう全てが要らなくなってしまった。
別に自殺をしたいわけではないけど、そろそろこの人生の幕引きをしたい。
斜陽の人生を耐え忍びながら生きていく責任を背負い込む必要も無い様に思える。
恵まれない人生だったと思う。
もう終わりで良い気がするよ。
この先少しでも良いことがあったとしても、恵まれなかった大部分の人生が報われることは、一生無い。
どんな幸せであっても、俺の不遇を払拭することは出来ないよ。
この人生が、一日でもはやく終わることだけを希望の光として、無駄に生きていこうと思う。
一日でもはやく、私に死が訪れます様に・・・
私の最高に幸福な瞬間は、死んだ時だと思うよ。